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秘密の花園のttrrのネタバレレビュー・内容・結末

秘密の花園(1993年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

現代の日常を忘れ、心は馬車の走る英国へ。
格調高い屋敷、豊かな自然と動物、そこで交流する子どもたち。とにかく画面が美しい。
特にコリンが初めて花園に向かうシーンが好きだ。コリンが車椅子を走らせてせがみ、その後ろをヤギが付いてくる。そして、美しく蘇った花園が映し出される…思わず微笑み、目が潤んでしまった。

物語も心のわだかまりが溶けるような気持のよいものだった。
わがままで卑屈なコリンの姿は、メアリーにとっては鏡を見ているようなものだったんじゃないだろうか。だからつい強い口調になってしまったんだと思う。
コリンを花園へと招き入れるメアリーには、彼女が初めて花園に入った場面を思い出す。かつては自分が一歩前へ踏み出す立場だったが、今ではもう他者に手を貸すようになったんだなぁ、と成長を感じるシーンだった。

主人に家政婦失格だと言われたメドロックに、マーサが寄り添ってくれたのも良かったなぁ。口うるさい嫌な奴に見えるけど、彼女は彼女の大義で動いていたように思っていたので。
あと、メアリーやコリンにドラマを奪われがちだけど、ディコンがめっちゃ良い奴だ。ラストのコリンの父親に抱き着くメアリー前、ディコンが声をかけた時は拒絶されたのに、純粋にメアリーの幸せを喜んでいる。自分なら絶対僻んでしまう。聖人だ…
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