【「モンスター映画」でロジャー・コーマンっぽい】
「60年代の怪獣映画」というよりも「50～60年代のモンスター映画」。
『ゴジラ』『モスラ』『ラドン』『バラン』『ガメラ』よりも、どちらかというとロジャー・コーマン監督の作品に近いんじゃないか？
『007』シリーズの初期と当時の邦画の要素を雑に混ぜた脚本に、物足りないから怪獣も出してしまえ！みたいな感じだった。
いわゆる「突然ニンジャが出てきた方が面白くなる」内容の脚本にとりあえずテコ入れとして怪物を出して強引にまとめるのがB級モンスター映画。
つまり、モンスターが主役ではなく脚本や俳優などが力不足だった時の後付けのキャラクター性の補強として使われると一気にB級っぽくなるようだ。
怪獣はもっと象徴的で、仮想敵として次々に作戦を立てていく構成がないと怪獣映画っぽくないなと思う。
