ぶるーべりー

モスラ対ゴジラのぶるーべりーのレビュー・感想・評価

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)
4.2
金の貸し借りで揉める愚かな人間たちをゴジラがビルごと不良債権に変える!
「ゴジラ対モスラ」という1992年の映画もあるみたい、ややこしい😅

三白眼の険しい表情ながら白眉がかわいい今回のゴジラ。
モスラとの対決は対アンギラスにあったプロレス的面白さには欠けていたが、大きな羽で突風を起こしたり頭上からチクチク鱗粉攻撃を仕掛けるなど個性を生かした戦い方で、モスラの操演も特撮的な面白みがあり楽しめた。
戦闘機や戦車は映像がキレイになったためか今見ても十分にかっこよく、火薬の使い方は相変わらずの思い切りの良さでゴジラの着ぐるみに火が付くシーンなど犯罪的な面白さだった。

一方高圧電流で身もだえしながらダウンするゴジラの姿は、人間側の技術の進歩を加味しても多少情けなくもう少し凶悪な強さを見せて欲しいと思う部分もあった。

話は経済成長の闇の面に焦点を当てた社会派ドラマになっており当時の世相を窺い知ることができて興味深くメッセージ性もある内容になっていた。
なにより双子のモスラがかわいくこれだけで元が取れたなと思う愛らしさだったので、映像が鮮明になったことも併せてここまで見たゴジラシリーズより少し加点した。
ぶるーべりー

ぶるーべりー