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ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌のYSKのレビュー・感想・評価

1.6
とある誤解から強大な恨みを残したまま亡くなった妖怪・濡れ女が、総大将のぬらりひょんに騙され人を襲うようになって…というお話それ自体が悪いとは思いません
ぬらりひょんという明確な敵を作ったことで前作の「妖怪裁判」のような恣意的に立場を悪くする必要がなくなったこともむしろ良い方向に進んでいるといえるでしょう

ただ、それ以外の全てが酷い、前作も良いとは思えませんでしたが輪をかけて酷い
「豪華なキャストを集めてこんなことさせちゃったんだぜ」と自慢したいがために撮ったといっても決して言い過ぎではないでしょう

アニメの鬼太郎にも南方妖怪チンポなる三連チンポを振り乱し戦う妖怪がいましたが、やはりアニメと実写では下ネタの嫌悪感が段違いでした
温泉に浸かっている砂かけ婆の乳首をつまんで「おや干しブドウが浮いているぞい」なんて誰が喜ぶのでしょう、妖怪・琵琶牧々が北乃きいにひかれて喘ぎ声を出して絶頂に達するシーンなんて誰が喜ぶのでしょう?

さらにいえば北乃きいが琵琶を弾けることにしたいのならば部活で演奏しているのもトランペットではなく琵琶にすればいいじゃない
トランペットの演奏に心がこもっていないなんて設定、何の足しにもなっていないじゃない
高校で琵琶を演奏している部活がなかったとしても、それがなんだというのでしょう
それにほら、西洞院百合子さんが会長を務めている伝統文化研究会なら琵琶のひとつやふたつあるでしょう、きっと
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