トロかじき

殴り込み艦隊のトロかじきのレビュー・感想・評価

殴り込み艦隊(1960年製作の映画)
4.2
殴り込み艦隊

いやぁ〜これは名作ですね。高倉健も若くてかっこいい!

各戦線で無傷無敗で生き残ってきた駆逐艦「黒雲」。戦艦大和から機関長として赴任してきた石山(高倉健)。黒雲の艦長はじめ乗組員の雰囲気は他の艦と違っていて、まさに「黒雲一家」であった。そこへ敵機グラマンが強襲。豪胆な艦長の下、乗組員は華麗に敵機を葬り、石山は黒雲一家の実力を知るのであった。

ガチガチの軍規の中にいた石山が黒雲一家の仲間になり、皆を率いていく過程も最高ですね!

戦闘シーンも円谷とは違うけど、実際のフィルムも混ぜていて臨場感があった。でも実際の映像で零戦がやられる所、そのシーンは確実に日本軍人が亡くなっている…と思うとやはり心が痛いですね。

本土で石山を慕う女性や、その女性からの手紙を読んではいつも破り捨てる石山のシーンもいいですね。

黒船艦長や石山が軍上層部に反抗や意見を言う所は反戦メッセージですかね。戦艦大和特攻の菊水一号作戦にも反対する…うん。まぁ無謀ですよね。

1960年の映画だが駆逐艦のバトルシーンは見応えありました。駆逐艦が敵戦闘機を機銃で落とし、砲撃で潜水艦を倒し、攻撃されれば身軽なフットワークで躱し、今度は爆雷で敵を倒す。艦長の見事な指示とそれに応える各乗組員が最高ですね。駆逐艦はやれる事が多いから色んなドラマや見せ場が作れたのですかねぇ。

主要キャラ、他乗組員の人間ドラマも良い。艦長ォォォー!!

キスカ並みに燃えれた戦争映画でした。