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食べて、祈って、恋をしてのkuuのレビュー・感想・評価

食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)
2.5
『食べて、祈って、恋をして』
原題Eat, Pray, Love 映倫区分G
製作年2010年。上映時間133分。

エリザベス・ギルバートが自らの体験をつづった原作(未読)の世界的ベストセラーを、ジュリア・ロバーツ主演で映画化。

ニューヨークで活躍するジャーナリストのエリザベスは、離婚や失恋を経験し、35歳で人生をリセットするために1年間の旅に出る。
イタリアで食に魅せられ、
インドで瞑想にふけり、
最後に訪れたインドネシア・バリ島では運命的な恋に落ちるが。。。

ここ数年、行ってないし分からないけど、大阪西成界隈じゃ、肉を串に刺し焼き鳥の焼く前の食品加工に、一本数円でバイトやっとる経歴・国籍不詳の兄ちゃんたちがいた。
コマイ仕事の取り合いで喧嘩しとる貧困な場所が日本にもある。
たかが離婚・失恋ごときで(失礼しました🙇‍♂️普通は離婚なら生活を維持することが前提で歩まざる得ないだろうし)、まぁ安定しとる生活を放りだして豪勢に世界を旅して悩みを見つめて解消しようとしよる女子。
少し前に、日本でも自分探しと云う名目でヒッチハイクで旅をする若者が多々いた。
小生も十代はアチコチ旅をして同じような事をしてたし、旅の終わりは強制送還やったし、厳しいことは云えないやろけど、
いや、そやからこそ、自分探しの旅をする人とも、沢山出会って話してきたからこそ云えることは、全ての人ではないにしろ、多くのヒッチハイカーは悩みを感じる部分や、解消の仕方も根本的にずれていると人が多かったし、振り替えれば小生がそないなヤツやったと思う(ヒッチハイカーじゃないけど)。
甘えからそこに至るケースが多い。
自分探しなら、旅の中で本やらを読んでで啓発に心がけるべきなのに。。。
本人がそこに気付かなきゃ、また、何かの強制的な力がかかる以外、旅は永遠に終わらずホームレスに堕ちちゃう。
円の切れ目がホームレスの始まり。
この作品での根本的違いは、主人公はある程度の資産があることかな。
答えを探すためイタリア、インド、インドネシア(バリ島)の3か所を回るがそない回る必要もないちゃう。
そない書いたら映画は始まらんが。
自国だって広いし学ぶことも沢山ある。
イタリアじゃひたすらピザを喰らい、インドでは瞑想を楽しむ。
バリじゃ野郎との恋を楽しむ。
悩み解消、幸せ全開と、ふざけるなって話。
信条や理念、はたまた宗教的、アレルギーや精神的に受け付けないとか、そないな理由でベジタリアンになるのは致し方ないとは思いますが、流行りでベジタリアンになるようなふざけた考えに似た映画かな。
そんなもので解消するとは、なんてお軽りぃ悩みやと云いたくもなる。
しかし、強そうに見える女子やっても、本来は折れやすくか弱い。
己を肯定しつつ、新たな道を示してくれる体験てのを、主人公は常に求めている(勝手な固定観念で🙇‍♂️)。
プライドが高い割にゃひとの意見にバリ影響され右往左往。
結果として周りを振り回しちまう。
愛すべき?女子の姿がこの作品で観れるかな。
とは云え、そないなヒロインを演じるのは難しい。
一歩間違えば愚かな人になっちまう。
今作品のジュリア・ロバーツを見ていると、どう見ても愚かに見える。
まぁそれだけ演技が巧いんか、ジュリア・ロバーツの凋落なんか。
ジュリア・ロバーツは『ベスト・フレンズ・ウェディング』(1997)で共演した格下(当時)のキャメロン・ディアスの輝く印象に圧倒されたのが最初の兆候かも。
以来、小生が無知なのか、彼女はぱっとしない気がする。
過去の人になりつつあるのに、相変わらず大物顔で大作にパートタイム出演しているような悪いイメージがついている。
要するに、演じる役柄とリンクしすぎて、小生もファンだから生々しい。
現実逃避旅行のモデルプランの映画に、リアルすぎる女優を主演にするのは的確と云えなくはないが。
でも、映画自体の出来は安定しているかな。
イタリアで出されるパスタを食べるシーンとかは、細かいショットを重ね、見せ場として演出されるが、本当に幸せそうに見える。
スローライフを象徴するような車が印象的に登場し、心地よい『非現実』の刺激も与えるし。
イタリアにしろインドネシアにしろ、ぶらりと出かけてみたいなと思わせるに十分かな。
JTBの歓喜の演出力。
非常に対象がはっきりした映画やし、そういう事はあまりないだろうが、間違ってもデートに選ぶ相手にはしたないなぁ。。。

嗚呼毒気があるなぁ。
寝不足続いてるし疲れてるんやなぁ。。。
今日は旨いもんでも食ってスタミナつけるかなぁ。

皆さんも健康に留意を!
kuu

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