真世紀

ザ・スパイダースの大騒動の真世紀のレビュー・感想・評価

ザ・スパイダースの大騒動(1968年製作の映画)
3.4
グループ・サウンズブームの中で数々のグループ主演の映画がつくられた。本作はザ・スパイダース主演作の一作。映画ではザ・スパイダースの面々が彼ら自身を演じる。

移動中に自動車の衝突事故がきっかけで知り合った美女をめぐり、堺正章と井上順が忙しいバンド活動の合間をぬって病院へ見舞いに通っての恋の鞘当て。だが、さらなるライバルが登場する。

他のグループ・サウンズ映画も何作か観ましたが、さすがに堺正章はキャラが立ってます。他のグループの映画に一人ゲスト出演していたりなんて作品も観たことありますが、さすがに今もテレビの一線で活躍し続けているだけはあります。

堺正章が空想癖の持ち主との設定で、井上順に何かと妨害されたり、やりこめられる度に西部劇やらミリタリー、手術室でのオペシーンと妄想が展開される軽く肩の力を抜いて楽しめるコメディ。

獅子てんや・瀬戸わんや、青空はるお・あきお、そして病院の掃除婦役で由利徹とチョイ役で喜劇人がサポート。

ザ・スパイダース自身との設定だけあって、いうまでもなく、主題歌「あの時君は若かった」をはじめ「バンバン」など演奏シーンも八曲と盛り沢山。

なお、美女役は奈美悦子である。

ちなみに日活では「ザ・スパイダースの…」と銘打った作品がこの作品を含み、四本もあったりする。
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