義民伝兵衛と蝉時雨

大地の時代の義民伝兵衛と蝉時雨のレビュー・感想・評価

大地の時代(1980年製作の映画)
3.4
ここまでブッ飛んでる映画は久々に観た。自由すぎる程に超自由。グラウベル・ローシャという人間の魂が剥き出し状態。途中で「こんな映画でいいのか?」という役者の素?の台詞があったり笑、監督自身が演出をつけてるシーンも普通に出てくるし笑 もうやりたい放題笑 腐敗した政治や格差社会にブチギレて、もはやヤケクソになったかのような超イカれた編集。支離滅裂な映像体験。混沌と狂乱の151分。ブッ飛び具合はホッパーの「ラストムービー」を軽く超えている笑 これが遺作ってマジでスゲ〜。サウザーの「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」って名言が思い浮かぶ。ホドロフスキー監督が芸術で魂を救済するなら、ローシャ監督は芸術で魂を奮起させる。南米の名監督達は超カッコイイ。