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インモラル -凍える死体-のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

インモラル -凍える死体-(2008年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

坂辺周一による漫画「インモラル 性犯罪捜査班」を小沢仁志が"OZAWA"名義で実写映画化した犯罪ドラマである本作は、相次ぐストーカー犯罪から女性を守るべくストーカー撲滅を掲げ警視庁外苑署に設置された、各課から寄せ集められた女性警官だけで組織された"性犯罪特別捜査班"に配属となったとある日に2人の女性から相談を受け、連絡の取れない友人の安否確認のために訪れたアパートの一室で冷蔵庫に上半身が押し込められた女性の全裸死体を発見したことで捜査本部が置かれるも、はじめに相談を受けた身でありながら新部署の女性警官であることで相手にされず雑務を押し付けられた上、外苑署のイメージアップに加え"責任逃れ"のために設置された部署というレッテルを貼られ葛藤を覚えていた中、またしても女性を狙った事件が発生したことで事件解決に奔走していく、"性犯罪特別捜査班"の葛原鐘子、雨宮悦子、西野萌、岸梁子の4人の姿を追った作品となっているのだが、本作は単純に寄せ集めの女性警官たちが一丸となって事件解決に奔走するだけではなく、ストーカーや性犯罪の被害者となってしまった女性たちの苦悩や葛藤も描かれていますし、女性のための女性警官の必要性も考えさせられ、個人的には観る価値はありました。ただ、キャスト陣の演技はお世辞でも上手とは言えない程度のものですし、性犯罪特別捜査班の4人の女性たちのキャラクター性は悪くはないが魅力的とまでは思えず、内容に関しても物語は悪くはないがもう少しサイコ・サスペンスの要素があっても良かったかと。暇つぶし程度の視聴が好ましい一作では。
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