デニロ

泣いてたまるかのデニロのレビュー・感想・評価

泣いてたまるか(1971年製作の映画)
3.5
渥美清主演、テレビドラマの映画版。コント55号の坂上二郎が主演。1971年当時、コント55号の人気も下火で萩本欽一、坂上二郎夫々模索中。坂上二郎は役者の道に活路を開こうとしている頃。
監督は、本作が第1作の宮崎晃。映画を観はじめた頃で、山田洋次作品の脚本に参加したりしていて名前だけは知っていた。批評でも取り上げられていたと思う。お金がなかったので観てはいなかったけれど。

本作のヒロインは榊原るみ。前田武彦のラジオ番組のアシスタントをしていた。そんな印象しかなかったが『男はつらいよ奮闘篇』でマドンナを演じていた。設定がいやらしいなと思ったけれども。そんな彼女がここでもけなげな田舎娘を演じているのだが、ミニスカート全開で男の情欲を掻き立ててもはや何だか分からない。その数年後週刊誌でヌードになったけれど、なんだか痛々しくて見ていられなかった。あれは何だったんだろう。

本作の坂上二郎は渥美清の影がチラついてどうしたものかと思ったが、70年代後半は演技が確立されていった記憶がある。萩本欽一がちゃんと感情のこもった芝居をしていたのが意外だった。

1971年製作公開。原作山田洋次。脚本宮崎晃 、大西信行。監督宮崎晃。
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