福福吉吉

ザ・センチネル/陰謀の星条旗の福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.5
◆あらすじ◆
シークレット・サービス(SS)のピート・ギャリソンは優秀だが、大統領の妻のサラと関係を持っていた。ある日、ピートは情報屋から大統領暗殺計画とSSに内通者がいる情報を得る。SS内で内通者探しが始まる中、ピートはサラとの関係で何者かから脅迫を受ける。同僚のデイビッド・ブレキンリッジはピートの行動に不信感を持ち、内通者と疑い始める。

◆感想◆
大統領暗殺計画を知ったSSのピートが何者かの罠にハマって内通者にされてしまうストーリーとなっており、ピートとデイビッドの2人を中心に大きな陰謀の中、活路を開こうとするSSの緊迫した展開が楽しめます。

登場人物は多いですが、主要な人物はすぐにハッキリしていくため、把握しやすいと思います。

主人公のピート・ギャリソン(マイケル・ダグラス)は一流のSSですが、女癖が悪くて過去に同僚のデイビッドの妻、現在は大統領の妻のサラと関係を持っており、弱点のある人間らしいキャラクターと言えると思います。サラとの不倫関係がストーリーに大きく影響していくのも本作の面白いところだと思います。

一方、もう1人の主人公のデイビッド・ブレキンリッジ(キーファ・サザーランド)はピートと対照的な優等生的な人物として描かれており、元々親友だったピートに妻を寝取られたことで絶交状態になっていて、ストーリーに変化をもたらしていました。

ストーリーのテンポは良く、最初の殺人事件から内通者探し、ピートの孤立無援の戦いとしっかり段階を踏んで盛り上がっていくよう構成されていて、特にピートが疑われ始めてからの緊迫感の展開は見応えがありました。

終盤の展開はやや強引過ぎる気がしました。特にピートの無実が判明してからの流れが速すぎて盛り上がる時間がもっと欲しく感じました。

スリリングな展開が楽しめてなかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2023年12月24日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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