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ザ・ロードのslowのレビュー・感想・評価

ザ・ロード(2009年製作の映画)
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わたしの見つめる先で、無垢で優柔な心は、ただ約束を守ろうと、ただ幸せを願おうとする。わたしの心はどこまでも冷淡になれるというのに。過ちばかりを繰り返しているというのに。わたしにはもう許されない自由の中で、それすらも取り払って、あなたは見たこともない海を想像するだろう。わたしは、いつか、あなたの海になれるでしょうか。

出演を知らずに観始めたので、『マッド・ガンズ』よりも『モールス』よりも昔の、まだ仔犬みたいなマクフィーがいて奇跡かと思った(マクフィーとエル・ファニングは終末映画多いね)。シャーリーズ・セロンは本当プロ意識の高い役者だなと改めて感心したし、ヴィゴはもちろん(彼はよく全裸になるね)、何気に豪華キャストだったのも嬉しかった。
『パーフェクト・センス』とは一味違う、終末への階段。しかし、どちらもその先に待ち受けるであろう世界のことまで考えさせる物語であり、個人的には好き。但しとにかく地味で暗い。興味のある方は、それを覚悟の上で鑑賞することをおすすめする。
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