大地のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

ソ連の無声映画、1930年の作品。
ウクライナにおける集団農場の始まりを描いた作品。
これはなかなかすごい作品だった。躍動感があって、幻想的な要素もあって、内面的な抒情詩的な描かれ方もされてて、骨太の一本。
風に揺れる草、幻想的な馬、集団農場で初めて動くトラクター、農場に走って集まってくる群衆、トラクターに耕される畑、対比のように手道具で草を刈る人、殺された若者。
生と死、食物の恵み、仲間との団結など、その全てが最終的に、”大地”に帰結するような奥深いテーマ。傑作。

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