風ノ助

ローラーとバイオリンの風ノ助のレビュー・感想・評価

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)
4.0
バイオリンを習ってる裕福な少年とロードローラーを操る現場作業員の青年
普通なら交わることのない二人が出会い交流することで生まれる小さなドラマ

少年は労働の意味を学び青年は音楽を知る
しかし青年と付き合うことをよく思ってない母親により二人は会えなくなる

寓話として見ることもできるのかもしれないけど、女の子が気になってバイオリンがうまく弾けなかったりいじめっ子たちに無謀に挑んでいったりロードローラーに乗り込むところはただただシンプルにきゅんと眩しい気持ちになります

セリフより映像で語るスタイルや鏡や水のモチーフの使用はもうこの頃から見られます
水たまりや黒い風船の演出には初々しさも感じます
タルコフスキーにも若い時があったんだと瑞々しさを味わいました
風ノ助

風ノ助