松本清張の同名小説の映画化。 法廷モノでずっとずっと前に地上波で観てるような気もするが、今観ても古さは否めないものの、とても面白い。 昭和もヤルな‼︎という感じ。
果たしてシロなのかクロなのか。
ストーリーもキャストも演出も白眉の1本。 コレは名作で傑作かもしれない。
桃井かおりVS岩下志麻。 圧巻だった。
特に桃井かおりは素でやってる様な悪女ぶりが笑ってしまう位にハマっていて、あのふてぶてしい態度が、でも時折見せる可愛いさが最高だった。 桃井節炸裂。 そして岩下志麻の凛として冷徹で白いスーツがこの上なく似合う敏腕弁護士。 男社会で、背筋を張って弱味を見せずに闘う岩下志麻がとても美しい。 このオンナ2人の対決は流石で、最後のワイン🍷は見もの。
他には鹿賀丈史、小林稔侍や森田健作、松村達雄に真野響子、丹波哲郎まで出て来て、皆んな若くて懐かしい。
桃井かおりの球磨子は、これからも懲りずに男を手玉に取って生きて行くのだろう。 自分の感情に正直に生きるオンナと、本心を悟られない様に表情ひとつ変えないプライドが高いオンナ。 桃井さんの役の様な女の生き方は嫌いだけど、岩下志麻の役の方が、女性としては不幸で寂しい気もした。