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レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会うのotomのレビュー・感想・評価

4.5
15年振りくらい。食い物に不平を言うメンバーとの関係性で独裁者から荒野を経てモーセとなったペロンパー。図式は何も変わってないんだけど、しっかり水上を歩く。ソ連崩壊前の前作から崩壊後の2作目って事で、こちらも流浪の民っぷりが全然進化してなくて泣ける。ものの、へし折った(ノコギリで切ってきた)自由の女神の鼻っ柱でゴーゴリ的手土産と凱旋で結構めでたし。故郷を前にして今作の『悲愴』使いはなかなか真っ当な使い方。テキーラに始まりCIAがウォッカをあおるラストで良く出来てるけど、まぁ前作の方が色んな意味で面白い。
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