まぐろさばお

桃色の店/街角 桃色の店のまぐろさばおのネタバレレビュー・内容・結末

桃色の店/街角 桃色の店(1940年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

1940年にすでにラブコメとして完成してる、一見意地悪に見える人が親切で、親切に見える人が絶望していて、くだらない人生を生きながら経済状況のなかでそれぞれ家族の温かさに飢えていて、さすがルビッチ先生。

終盤でクラリクは手紙の相手(まあ自分だけど)を落とすために、ポプキンというヘンテコな名前でクララを揺すぶるが、このポプキンという珍名は後にスコセッシの「キング・オブ・コメディ」の主人公に繋がる。そしてそのキングオブコメディが現代のジョーカーに・・・というのはこの作品から離れるが、ルビッチという偉大な巨匠の辿った足跡を具に感じられる素晴らしいドラマツルギーであり映画。