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テルマ&ルイーズのlarabeeのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
4.1
【青山テルマ&ルイーズ(言いたかっただけ)】

女性同士のロードムービーってあんまり記憶になく、新鮮だった(実際ほぼない)。余り男女で分けたらいけないのかも知れないが、男は夢を追いかけて旅に出る、或いは事件を起こして逃亡の旅に出る。女性はそのどちらも余りイメージには無い。

女性はどちらかと言えば日常生活を一旦リセットするために旅に出る人が多い様に思う。少し非日常を味わうと日常に戻れる。日常から逃げるのが前提か日常に戻ることが前提か。あくまでも日常がベースにあるなしが男女の違いの様な。

テルマとルイーズもそんな感じ。退屈な日常からちょっと離れて旅を楽しもうよ、と旅に出る。そのハズなのにその旅のしょっぱなに事件が起こり、その旅は逃亡の旅へと変わっていく。

日常には戻れなくなった女性二人、果たして彼女らの選択は?

その上その逃亡の旅の過程でも事件が起こり、どんどん非日常の世界へ。もうええわ、戻らなくてもええわ、ってなってくる。

親友であり姉妹であり相棒でありそして恋人でもあるようなテルマとルイーズ。この二人の関係がめちゃくちゃ良く、男性がメインになる事が多いロードムービーの世界にもかかわらず、一つの形として完全に成立していた。

このあとも余り女性のロードムービーが出てきていない事を思えば彼女たちのキャラと関係性が突出しているという事。

そして最後、追い詰められた二人は…

ネタバレになるので詳しくは書かないが、最後の最後、恋人をも超えて完全に信頼しあっている二人のあのシーンに痺れた。女同士も羨ましい。
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