映画おじいさん

幽霊繁盛記の映画おじいさんのレビュー・感想・評価

幽霊繁盛記(1960年製作の映画)
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みなさんがおっしゃる通り、観れば死神役の有島一郎の魅力に誰もがノックアウトだろうけど、こういう魂が抜けきった役なら船越英二も相当上手いと声を大にして言いたい。大映が競作するなら死神役は絶対船越英二だなと映画オタクみたいな妄想をしてしまった。

半透明のシーンが多い有島一郎。そのフランキー堺とのやりとりも別撮りだったはずなので撮影が大変だっただろうなと余計なことも考えてしまう地味な特撮映画でもあった。今風に言えばファンタジック・コメディ…。

各人それぞれ決まった寿命があってそれより早く死ぬことが出来ないことを笑いにするのは本年日本公開のベルギー映画『神様メール』でも描かれていて場所も時代も変われど考えることはあんまり変わらないなと。

落語が原作なので映画の出来の良し悪しは脚本次第なところも。で、それに成功している本作の脚本家・出雲直とは誰の変名なんでしょうか?