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マンデラの名もなき看守のchipのレビュー・感想・評価

マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)
3.8
上映当時映画館で観ました。
ネルソン・マンデラ氏を初めて知った作品でした。
この間「インビクタス」を観てもう一度観たいと思いました。

アパルトヘイト、
南アフリカが1948年から1990年代初めまで実施した、法によって定められた人種隔離と差別の制度…
黒人の身分証明書を出さないと警官が容赦なく警棒で何度も殴る、
トラックの荷台に乗せられ連れて行かれる、
まるでナチだ!
こんな光景が日常だったみたいで、
見ていてつらかった。
1990年?!
ついこの間まで当たり前のように行われていたかと思うと心が痛い。

反アパルト闘志ネルソン・マンデラは…
1964年から27年間投獄された。
これは看守グレゴリーとマンデラ、
そして南アメリカの物語。。

自由、平等、民主主義、基本的人権を強調する自由憲章、
これがマンデラ達の主張。
役人や白人が全く理解しない中…
これを読んだグレゴリーが変わった。。


上下関係を作りたいのが人間かもしれない、
集団意識に気づかないのが人間…

立場柄、表立った協力はできないけれど…
マンデラとグレゴリーの関係は友情だったと思う。
二人が棒術(チャンバラ)で闘うシーン、
囚人も看守も皆が応援していた。
いいシーンだった。

歴史の傍観者になりたくない、
歴史の一コマになりたいと言ったグレゴリー。
1990年2月11日、
ネルソン・マンデラ釈放。
そして1994年、
初の全体選挙で大統領に!
生涯をかけて闘いぬいた人でした。


マンデラを演じたのは…
TVドラマ「24」で大統領役だったデニス・ヘイスバート、
グレゴリーは、
「恋に落ちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズ、
グレゴリーの妻は、
ダイアン・クルーガーです。
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