在日朝鮮人達の奮闘を描いた山本太郎主演作。
山本太郎氏については、政治家として注目しているのでこの作品の影響はどの程度のものか知りたくて鑑賞してみた。
在日朝鮮人に対する差別や偏見は、昔ほどでは無いにしても残り続けているのかと思う。
作品自体は東映色と丸山昇一脚本ということもあり、アツめの演出であった。
時折クサさも感じた。
コロナ禍でヘイトクライムも起きる中、人間存在と付加する民族問題は解決する糸口が見いだせないのか。
この作品では宗教的な要素はあまり無かったのだが、大きな要因ではある。
在日朝鮮人の生活保護受給者に対する妬み、在日朝鮮人自体の横のつながり、反社会的勢力、パチンコ業界等、様々な問題がある。
在日朝鮮人の心は半島にあるのか、日本にあるのか。
ルサンチマンを引きずってはいないか。
山本太郎氏が左に寄りすぎていると感じていることへの答えが少し見出せたようにも思う。
日本国の首相を目指すには、左翼的価値観をもう少し中道に寄せなければ支持は得られないだろう。
役者としての技量と政治家としての立ち位置、演説での涙の意味をまた深読みしていまいそうだ。