卵かけご飯

五月の恋の卵かけご飯のレビュー・感想・評価

五月の恋(2004年製作の映画)
3.9
これがけっこう良かった!
素朴で奥行きのある味わい。
台湾関連に興味ある方には響くと思う。
藍色夏恋とセットで見てほしい。







以下は長ったらしいレビュー

藍色夏恋絡みの製作陣、そして陳柏霖、
さらに台湾の人気バンド五月天メイデイの出演、とかなり時流をてんこ盛りにしている。
トピックを並べると大人の企みが見え見えにしか思えないのだけど、それがなかなかどうして爽やかな仕上がりに収まっていて、大成功だった。

⛄️ハルビンの京劇を学んでいる女の子と、🌴台湾の人気バンドの兄を持つ男の子が、ファンサイトを通じて会うことになり…

もうこれでお分かりになる通り、大陸と台湾の地理的文化的歴史的背景が敷かれて、前半は台湾の台北、苗栗🇹🇼
後半に大陸ハルビン🇨🇳が舞台になります。
(どちらも気候を映し出す映像が素晴らしかった。)

また京劇という古典芸能と、現代の新しいロックバンドの二つのエンタメのどちらのシーンもバランスよく描写されていたし、ハルビンから台湾に戦争で渡ってきた祖父の物語も伏線になっていて、ほどよく奥行きが生まれるエッセンスなっていた。

ただそれらの地理的文化歴史的背景の舞台設定はあくまで二人の若者の出会いの瞬間を描かれるために贅沢にあしらわれるだけにとどめてあって、その中で二人は軽やかで眩しい存在に描かれていました。

2000年初頭に撮られたアイドル映画として、そろそろ振り返ってみると面白い映画なんじゃないかなぁと思います。
ぜひ。
卵かけご飯

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