Hagieen

五月の恋のHagieenのレビュー・感想・評価

五月の恋(2004年製作の映画)
3.5
この映画、ずっと日本で公開されるのを待っていた。
半ばあきらめ、DVDを現地調達か通販で輸入しようかと思っていた作品。
「藍色夏恋」のスタッフ、陳柏霖(台湾)、劉亦菲(大陸)、そして台湾のバンド・五月天がらみとなれば観ないわけにはいかない。
現地での公開当時、台湾が舞台の映画に何故大陸の女優・劉亦菲を使うのかなぁ、と思っていた。
というのは、同じ中国語(北京語)でも大陸のと台湾のでは訛りがあって違和感があるからだ。
亦菲の台詞は他の人が吹き替えるのか?
コレは私が勝手に亦菲が台湾人を演じるものとばかり思っていたからだ。
実際はハルビンの京劇をやっている学生という設定(納得)で、台湾人(陳柏霖)とのラブ・ストーリーとなっている。
一つ中国でありながら異文化コミュニケーションという構造。
だから劉亦菲が陳柏霖に劇中で「あなたの発音はダサい」とか「もっと、はっきりしゃべってよ」などと言ったり、
それに対して陳柏霖が「キミのは巻き舌がキツイんだよ」とやり返すさまはなかなか面白い。
劇中の「五月の雪」のエピソードが物語りに深みを与えている。
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