じゅん16g

サインのじゅん16gのレビュー・感想・評価

サイン(2002年製作の映画)
4.0
世間の評価がなぜか低い映画。個人的にはものすごく好き。

妻を事故でなくし、信仰心を失って牧師を辞めてしまった主人公一家が宇宙人の襲来を受ける。

この映画が他と違う点は、一般的に宇宙人ものというと、宇宙人が攻めてきてそれに対する人類orアメリカ。そしてその中の中心的人物である主人公に視点を置いた形が多い。
けどこの映画は宇宙人が攻めてきて、それに対する軍隊や学者とかには無縁な片田舎のとある一家に視点を置いている点。

批判的な意見の中には宇宙人がしょぼいなんて点が見られるけど、恐らくこの映画にとって宇宙人の存在やビジュアルはさほど重要ではないと思う。
そもそも宇宙人自体、最後まで全体をハッキリと映すシーンもない。テレビやラジオの情報もどれも噂話程度で信憑性は皆無。
人類に対してあからさまな攻撃や、捕食すると言った場面もない。

重要なのは、物事には兆候(サイン)が必ずあると言う事。息子の喘息も、娘のコップに水を入れて並べる癖も、弟の過去の栄光であるバットを壁に飾っているのも全て偶然ではなかったと。
それもただの偶然と捉えるか、サインだと捉えるかは人それぞれであると。

映画の本筋とはまったく関係ないけど、アメリカでもテリヤキは『TERIYAKI』と言う事がわかった映画(笑)