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四重奏のmichiのレビュー・感想・評価

四重奏(1948年製作の映画)
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サマセット・モームの短編小説4つを並べて、最初と最後にモームご本人登場で語りが入るオムニバス作品。モーム作品は読んだことがありませんが、『間諜最後の日』は映画を観たことがあります。あれもシュールな展開だったのを覚えていますが、今作も4編とも何とも絶妙な人生の機微が描かれていて興味深かった。普通の人が普通に生きていながら起こるちょっとした事件も、映画になるもんだなーと感心。

1話目『人生の実相』
一番気に入った。父親のアドバイスの上をいく息子、いいぞ!

2話目『変わり種』
一番意味わからなかった。結末は結局どういことだったの?
フランソワーズ・ロゼーのガチシューベルトが堪能できます。厳しい言葉に説得力があってかっこいい。その分ダーク・ボガードの弾き真似が下手っぴさが際立ちますが。

3話目『凧』
奥さんがめんどくさくて嫌だったけど、まああのオチなら許す。何にも変え難い生きがいってありますよね。

4話目『大佐の奥方』
大佐は不意に大ベストセラーになった奥さんの詩集に興味を示さない。でも周りがその話で盛り上がりっぱなしで、しかも何やら若い男子との恋物語?やっぱり気になる大佐。さっさと読めよ!と思いました。
私も世間を騒がすほどの詩集の中身が気になる…
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