感情の流れや物語が飛ぶことはあれど、ゴールディ・ホーンの演技に嘘はなく、目頭が熱くなる。
ゴールドスタンプを集め、どのベビー用品と交換しようかとはしゃぐルー。
ラジオで自身のニュースを乗り出して聞くルー。息子の話になった時、徐々に目を伏せ後部座席にもたれかかる。その際の望遠レンズ特有の横移動距離の使い方。
主人公たちの車がガス欠にてキャプテンの車で押してもらうシーン。バックミラーに映るキャプテンの眼差しと、前の車のリアウィンドウから覗くルーの瞳。それらを一つの画面内で切り返しとして収めるのは見事。
ラスト、人質だった警官が車から降りてくる時のカットがLSで彼の後ろ姿を捉えているところに涙。