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旗本退屈男 謎の南蛮太鼓のhummingbirdのレビュー・感想・評価

旗本退屈男 謎の南蛮太鼓(1959年製作の映画)
3.7
将軍暗殺を狙う老中の野望を旗本退屈男は阻止できるか?

シリーズ初鑑賞。お正月映画らしく、すごく華やか。着物はすべて凝った柄(衣装は溝口作品も手掛けた甲斐庄楠音)、曲芸団の衣装やセットも色鮮やか(プリントが退色しているのがもったいない)。

歌太右衛門の息子・北大路欣也が出演し、立ち回りを披露。悪役は山形勲と進藤英太郎が揃い踏み(珍しいかも)。堺駿二やトニー谷、渡辺篤が笑わせ、佐久間良子が花を添える。

前半の強盗場面では、商人が殺されてからの一連の犯行を長回しで撮影(多分)。たくさんの人の動きが連動して、かっこいい見せ場になっている。

クライマックスでは、悪役が斬られ、カメラに苦悶の表情を見せながら崩れ落ち、それによって後ろの歌太右衛門の鬼気迫る表情が見えるというもの。

全体的にやや単調散漫だとは思うけど、情報の多い映画をいい映画とするならば、これはいい映画だと思う。

「痛快! 時代劇まつり」
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