オーウェン

帰ってきた女必殺拳のオーウェンのレビュー・感想・評価

帰ってきた女必殺拳(1975年製作の映画)
3.5
この東映映画「帰って来た 女必殺拳」は、ご存知、志穂美悦子主演の「女必殺拳」シリーズの第三作目の作品だ。

かつての緋牡丹のお竜の現代版とも言うべき、カラテの名手・李紅竜(志穂美悦子)が暴れまわる痛快アクション映画だ。

紅竜は、行方不明の幼友達・秀麗(川崎あかね)を探して、香港から横浜へやって来る。すると、暗黒街のボス(山本麟一)の配下が紅竜を襲うのだった。

彼らと闘ううちに、秀麗がボスの情婦であることや、秀麗の妹(張美和)も麻薬の犠牲になっていることが分かってくる。

怒りに燃える紅竜は、ボスの四天王と決闘を重ね、やがて四天王の一人(倉田保昭)を味方にして、ボス一味を倒すのであった。

この映画は、もちろん言うまでもなく、志穂美悦子の華麗なカラテ・アクションが目玉の荒唐無稽な話ではあるが、志穂美悦子の爽快な身のこなし、少年のように澄んだ表情が、活劇シーンの連続するスピーディーな画面作りと溶け合い、”少年熱血冒険活劇”風の魅力を放っていると思う。

また、人間の激しいアクションこそが眼目であり、話の展開はそのためにだけあるという形は、本来のアクション映画の原点を示すものだと思う。
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