つっつー

あの夏、いちばん静かな海。のつっつーのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

いい人だらけで安心する。すぐそこに海があるみたいで心地いい。すっきりした余韻もある。主人公二人とも聾唖で会話もないのに、なんでこんなに引き込まれるんだろう。結末は伏線もなにもなくて唐突なんだけど、ただ受け入れるしかない不思議な説得力がある。この映画は物語的ではなく自然な出来事の連なりだったから、唐突な死という死の自然の形がすんなり当てはまったのかな。主人公が沢山歩いて突然死ぬって素材はその男とあまり違わないのに、描かれてるのは対極の世界なのがすごい。たけし映画で一番すごいことしてるんじゃないかと思う。