映画の味方あっつマン

デスプルーフ in グラインドハウスの映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

-
テキサスの人気女性DJジャングル・ジュリアは、女友達と一緒にお気に入りのバーを訪れる。しかし彼女たちの背後には、車を凶器に美女を狙う恐ろしい殺人鬼スタントマン・マイクが忍び寄っていた——。



B級映画マニアのタランティーノ監督が、自身のフェティシズムをフルスロットルで表現した「エロ×グロ×殺人×カーチェイス」映画。

古くて安っぽい低予算映画の皮を被っているが、グロシーンやカーチェイスシーンには細部までこだわりが見えており、画面に傷が付いているフィルムような加工を入れたりして、絶対に低予算ではないコストがかかっていると思う。お金をかけて低予算風の映画を作るなんて、流石、タランティーノ作品、シャレが効いている。

ダラダラと続く下ネタ満載のガールズトークシーンから、突如、殺人鬼が車に乗って突っ込んでくるシリアルキラーシーンになる落差は癖になる。そして、最後の15分の逆襲カーチェイスは、最高にスッキリ。B級映画の入門としては、ちょうど良い映画だと思う(※本作はB級映画風であり、純粋なB級映画ではないが)。