じゃいろ

ブレスレスのじゃいろのレビュー・感想・評価

ブレスレス(1983年製作の映画)
3.8
リメイク元の"勝手にしやがれ"は未見の状態で視聴
その日暮らしの小悪党だけどどこか憎めない底抜けの明るさを持つ男と平々凡々で現実的な視点を持つ女の絶妙な愛の逃避行
絶妙というワードを選んだのは男側は女にゾッコンだが女側は常に1歩引いた、完全にベタベタはしないそれこそ絶妙な距離感になっているから その距離感がよくある男女の逃避行映画とは違うところである

主人公であるリチャード・ギアがサイコパスとまではいかなくともかなりクレイジーな人間であり(本人もクレイジーだと言っている)警官を殺してしまったあととは思えないほどケロッとしてすぐに好きな女性に会いに行くのが地味に怖い

途中までは普通に面白い映画くらいの感覚だったが、本作の決め手は間違いなくラストシーン
事の顛末をハッキリとさせないあのブツ切りエンドはかっこよすぎる
そこから繋がるようにかかるXのBreathlessがめちゃくちゃかっこいい
じゃいろ

じゃいろ