ホイットモア大統領

シルクのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

シルク(2006年製作の映画)
3.4
「幽霊の存在を信じるか?」

天才物理学者の橋本(江口)率いるチームが少年の幽霊の捕獲に成功。読唇術に長けたチートン刑事(チャン)と共に “死” の解明と幽霊の真実に挑む。

幽霊=エネルギー(電磁波)として、人間のタンパク質で作られたスポンジに捕らえることができる。また、それを目に吹きかけると目視が、銃弾に吹きかけると当てることができるようになるなどの独自設定が好き。
幽霊を持ち歩くとか、ポケモン扱いかよ笑

ちなみにタイトルの「シルク」は幽霊がターゲットとする人間に繋げる絹糸のようなもの。転じて、生と死、愛と憎しみ、親と子は、目には見えなくとも繋がっている、ということを表してるじゃないかと。

特に主役2人が、“生きる” ことに疑問を持つ点では同じでも、愛する人がいるか否かで迎えるラストが異なるのも印象的。皆、お母さんは大事にしようぜ!!

ホラー描写でいえば幽霊スタイルは『呪怨』、目を見たら死ぬのは『リング』と、Jホラー・オマージュが過ぎて恐怖度は低いが、唯一ALSを発症し、沸騰した鍋から手を出せなくなるシーンがめちゃくちゃキツかった…
あと後半の幽霊への銃撃と、続く地下鉄のシーンになんか、絶対『エンド・オブ・デイズ』オマージュだろ!!

ただ、タンパク質を吹きかけた銃弾が結局効かず(!)、その跳弾が関係ない女子高生に当たったり、後部座席の幽霊を振り払うためにハンドルを切ったら、その幽霊が座ったままの姿勢で横移動し画面外に消えるなど、所々で笑わせにくるのがたまにキズ。
最後の江口洋介には吹き出してしまったww