ちゃか

悪の教典のちゃかのレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
4.4
「サイコパスすぎる殺人映画」

※まず初めに言っておきますが、本作はかなり視覚的刺激が強いので視聴される際は注意が必要です。

本作は、「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリー」にて1位を獲得した話題作で、その期待通りと言わんばかりの面白い作品です。本作のストーリーは、最初は、みんなが平凡な学校生活を送っている中、だんだんと不可解な事件が起こっていき、気づけば担任の教師が脅威の殺戮兵器と化して次々と生徒たちを殺していくといったものですが、そのストーリーの作り方がかなり良かったです。
具体的には、平凡→恐怖への展開の持っていき方がかなりスムーズで、急に展開が変わって話が飛躍しすぎてるといったことがなかったです。
もし一点指摘するシーンがあるとしたら、序盤の平凡な学校生活のシーンです。それぞれの人物の細かい話が飛ばされていて設定の理解が難しく、ちょっと説明不足感がありました。
そんな中でも面白いと思えた理由は、そういう指摘したくなる気持ちを感じさせる暇がないくらいに、どんどんとサイコパスな世界観に視聴者を引き込んでいくからです。マジで理解不能なシーンもちょくちょく挿入されていて、よく天才が作るものは常人には理解できないとか言われますが、まさにその言葉通りなのが本作です。
序盤は、平凡な学校生活で説明不足感があって「ん?これはどういうこと?後で説明してくれるのかな?」ってなるのですが、気付いたらそのことを忘れてて、そして、気付いたら映画が終わってます。笑
そのぐらい引き込まれる面白さが本作には秘められていたと思いました。
だから、中盤や終盤あたりに自分自身がどう感じて映画を見ていたのか覚えていないので、中々どう思ったのかとかを言葉にしずらいですね笑笑「とりあえず、凄かった」みたいな抽象的な感想しか言えませんwww
もしこれが監督が作りたかった引き込み方だとするなら、それはもう天才と言ってもいい気がします。

あと、刺激が強すぎたのか、サイコパスな映画すぎて頭をフル回転させてしまったせいなのか分かりませんが、なぜか鑑賞後に頭痛がしました笑 なので、マジで刺激的なものに弱い方は視聴を控えたほうが良いかもしれませんw
まあでも久しぶりに、無感情で映画に引き込まれて見入ってしまえる作品に出会えたのが嬉しかったので結果オーライです。笑

以上、個人的には割と好評なコメントを書きましたが、なんとなく好き嫌いが別れる作品であるような気がして、めちゃくちゃ人にオススメしたいかと言われたらそうでもないので、評価は4.4とまずまずの評価にさせていただきました。
ちゃか

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