IMAO

フィツカラルドのIMAOのレビュー・感想・評価

フィツカラルド(1982年製作の映画)
4.5
僕が少年時代、確か「シネマスクウェア東急」とかで公開していたけど、あまりの不穏さに観る機会を失っていた作品。今回地味にアップリンク吉祥寺でレトロスペクティブやってくれて、やっと観れました^^

19世紀末、南米ペルーの密林にオペラハウスを建設しようとするフィッツカラルド。そのために、船を山越えさせる!という無謀な計画を立てる。計画実現のために現地のインディオたちの協力を仰ぎ、実行に移すのだが…

いや、噂には聞いていましたがコレはやっぱり凄いね。何しろ、船も本物なら山を超えるというシーンも実際に行われている。優れた映画は、やはりドキュメンタリーとしての強度に支えられている。映画は(そして写真も)やはり何が写ってるか、その時にしか撮れないものを撮ることが重要だな、と改めて思いました。
この映画自体、何度も頓挫しそうななったそうで、主役にはジャック・ニコルソンが予定されていたけど、病気のため降板。その後ジェイソン・ロバーズが起用されて撮影開始。しかし、ロバーズも赤痢で倒れ降板、クラウス・キンスキーを主演にして改めて撮り直すことになったそう。この間に、重要な脇役で出演していたミック・ジャガーとマリオ・アドルフも過酷な撮影についていけずに降板…とwikiに書いてあります^^
でも、コレを撮ったヘルツォークがやはり凄い!普通の神経じゃコレは出来ないし、続けて観た『コブラ・ヴェルデ』とかもビックリでした。今の映画が、本当に小さく見える^^
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