Adele

ザッツ・ダンシング!のAdeleのレビュー・感想・評価

ザッツ・ダンシング!(1984年製作の映画)
1.0
意外にレビュー件数少ないなぁ
こちらはザッツ・エンタテイメントシリーズに似ていますが、今回はダンスやダンサー中心の映像です

ブレイクダンスからバレエ、ウエストサイド物語やフラッシュダンス、サタデーナイトフィーバー、おまけにマイケルジャクソンまで出てきます
MGMお馴染みのジーン・ケリーやフレッド・アステアももちろん外せない

前半はなかなか興味深く、釘付けだった
サイレント時代やトーキー初期の今まで知らなかった作品が観れて至福だった
特に上から見ると人間万華鏡のようなダンスと作品はまさに芸術品

それから時が流れて、アステア&ロジャース作品、はたまた時が流れて、ジーン・ケリーのMGMミュージカル&ダンス作品

各時代の流行や幅広いダンスやダンサーを見れたのは非常に良かったのですが、中盤、お馴染みのアステア&ケリーあたりから、少しダレた印象
悪く言うと、アステア&ケリーはザッツ・エンタテイメント作品でお腹いっぱいになるくらい見たから、目新しさがない
エンタテイメント3作品未鑑賞の人やアステア&ケリー初心者には良いと思う

これまた時代が流れて、ウエストサイド物語やフラッシュダンス、サタデーナイトフィーバー、そしてマイケル・ジャクソンが出てきて、ここからどう繋ぐんだろうと思った矢先にTHE END…
え?何?この無理矢理(1985年当時の)最新ダンス持ってきた感は…?という感じ
もっと、編集の仕方はなかったのか?

と、まぁまた文句タラタラつけてしまいましたが、ダンスが好きなので、いろんなダンスを見れたのは本当に至福だったし、この作品のおかげでまた新たに見たいと思う作品にも出会えた
しかし、これまた日本未公開作品でどうしてくれよう…

また、これは作品レビューではなく、完全に自己満足な鑑賞記録として記するが、今作を見て、自分はアクロバットで動きが大きく、力強いダンスより、多少落ち着きがあり、優雅で洗練された上品で美しいダンスが好きなんだと再実感した
だから、自分はこんなにもフレッド・アステアが大好きなんだとよく理解することができた
また、アステア全盛期RKO時代とMGM時代のダンスを比べると同じダンスでも全然違う
もちろん、1930年代と50年代でダンスの流行やスタイルが違ってくるのは当たり前だが、個人的にはどうも50年代というか、MGM時代のアステア作品が苦手なのだ
もちろん、大ファンだから、アステアのダンス作品は全て鑑賞したが、MGM時代のアステアのダンスは彼らしくないというか、しっくりこない
RKO時代と比べると優雅、洗練、上品という言葉が全く合わない
美しく、うっとりという表現がピッタリというダンスもなし
もちろん、50年代のアステアMGM作品の方が好きだというファンもいるかと思うが、自分は違う

まぁ、本作はアステアファンのための作品ではないので別に良いですが、ダンス好きな方は見る価値があるかと思います
サントラもなかなか良いです
Adele

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