たかちゃん

処女オリヴィアのたかちゃんのレビュー・感想・評価

処女オリヴィア(1950年製作の映画)
3.6
「フランス映画を作った女性監督たち」
『処女オリヴィア』
女学校の寄宿舎を訪れるオリヴィアが、やがてそこを離れてゆくまでの生活を描いている。みんなに好かれる先生。偏屈で不眠症の先生。いつも食べてばかりの数学の先生。それから料理人のおばちゃん。嫌われ者の不眠症の先生が、薬の過剰摂取で死ぬ。事故として処理されるが、真相は闇。美しい庭園、室内の美術。しかし閉塞的な息苦しさ。女ばかりのミステリー。

「フランス映画を作った女性監督たち」
『シメオン』はユーザン・パルシーの音楽映画。音楽の先生シメオンは死んでもこの世に留まり、仲間の音楽活動を支援する。彼の存在を感じる者、まったく感じない者。少女の眼を通して仲間の成功を見守る。シメオンは音楽の象徴であり不滅なのだ。悪人は登場しない、『マルチニックの少年』のパルシーが再びマルチニックを舞台にした、陽気で楽天的な作品。
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