このレビューはネタバレを含みます
60点
アメリカ建国200年記念として製作された西部劇
らしい。
南北戦争中にたまたま北軍の仲間になったゲリラが、妻子に襲いかかる。家まで焼き尽くされて、全てを失った姿は、あの「大いなる勇者」と全く同じ状況だった。
そこから、インディアンに出会い共に旅をしたり、仇をうちに北軍を襲ったり、第二の人生が始まる。
そんな、冒頭シーンその命を奪われた息子役が、イーストウッドの実の息子であるカイル・イーストウッドであるのが、なぜこの役に適任したのか、謎だった。
そんなに重要な役だったのか、もしくは経験として死体役をさせたかったのか、人がいなかったのかよくわからないけど。
これが彼の初デビュー作品となった。
そして、驚いたのは、
共に北軍と闘ったあの若い青年が、「ラストショー」でひたすら箒を履いて、街をきれいにしたあの少年だった。
あの頃とは全くかけらも無いけど、本当に良い役をしていた。
妻子を失い、味方だと思ったフレッチャーやその仲間達も命欲しさに北軍へ行ってしまい、ほぼ全滅。結局信じていいのはインディアンと、助け出した青年だけになった。
その青年の死を、呆気なく穏やかに迎えてしまい、悲しい表情をするイーストウッドがこれまた悲しかった。
もう、彼が生きるには無謀の世界となったが、インディアンという味方が心強い。
そして、裏切り者のフレッチャーが何もなかったように振る舞い、イーストウッドも察する。
結局のところは、戦争という悪者にみんなが巻き込まれたんだ。