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隣の女のnagashingのレビュー・感想・評価

隣の女(1981年製作の映画)
3.0
脚から登場してドパルデューが振り返るまで顔が影に覆われているファニー・アルダンのファムファタール感。こっそり逢瀬のサスペンス構造を早々と放棄して、やけぼっくいについた火が大延焼していく奔放な語りがすごい。ヤバそうな女だ→男のほうがヤバい→やっぱり女のほうがヤバかった、みたいに脱臼していく展開が攻めてる。ドパルデューの醜態を衆目にさらす両面スクリーンとして機能する家のデカい窓が最高。ヒッチコック偏差値が低すぎるので「言うほどヒッチコックしてるか?」となる。
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