2010/6/25鑑賞(鑑賞メーターより転載)
好きな映画のひとつである「日の名残り」と同じ監督・脚本ということでかなり期待はあったのだが、これは残念。基本は元外交官と伯爵夫人の淡い恋愛に歴史の分岐点が重なるドラマなのだが、どうにも登場人物の心理描写が薄く、盲目という主人公の設定とか戦争とか何とかで話が方々へ拡散した結果印象が極めて薄くなってしまった。それほど登場人物も多くないのに...この手の幸薄そうな役が格別に似合うレイフ・ファインズ、気品あるミランダ・リチャードソン(合掌)、妖しさたっぷりの真田広之とキャストはなかなか良かっただけに。
