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上海の伯爵夫人のbebemamaのレビュー・感想・評価

上海の伯爵夫人(2005年製作の映画)
3.0
脚本がノーベル賞作家のカズオ・イシグロ、監督は先日アカデミー賞をとった、ジェームズ・アイヴォリー。

レイフ・ファインズが愛する家族と視力を失い自暴自棄になっている外交官の役が良く似合っている。少し冷酷そうだが、表情を崩すと、優しい雰囲気になる。視力を失っているその眼で繊細な演技をしている。
ナターシャ・リチャードソンが美しいロシアの亡命貴族。

2人が結ばれるまでを、よくいえば丁寧なんだが、ちょっと盛り上がりに欠けるような気がする。2人の話が中心なので、もっと周りの人物描写が欲しかった。

それにしても、彼女に対する夫の親族の態度は酷すぎる。どういう職業であれ、彼女が働いていたから生活できていたのに。最後も、子供の為と言われたら、引きさがざるを得ない。卑怯だ。
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