Maoryu002

荒馬と女のMaoryu002のレビュー・感想・評価

荒馬と女(1961年製作の映画)
3.2
ネバダ州リノで離婚したばかりのロズリン(マリリン・モンロー)はカウボーイのゲイ(クラーク・ゲーブル)と知り合い意気投合する。やがて、ゲイは自動車修理工のギドー(イーライ・ウォラック)とカウボーイ仲間のパース(モンゴメリー・クリフト)とともに野生馬の捕獲に向かうが、その残酷さにロズリンは怒りを覚える。

ジョン・ヒューストン監督が、荒々しい西部とカウボーイたちの時代の終わりを描いた作品。

序盤、クラーク・ゲーブル、マリリン・モンロー、イーライ・ウォラック、セルマ・リッターが家で飲み、踊る場面には引き込まれたし、ムスタング追いはなかなかの迫力だ。
ただ、あとは淡々と物語は進む。

粗野な世界に惹かれつつ、その残酷さを嫌悪するロズリンも、時代の変化を受け入れ始めるゲイやパースも、みんなが “死に向かって刻々と生きている” といった印象だ。

特に、モンロー演じるロズリンは神経質な上に偽善的に見えてしまい、全く共感できず、主張も響かなかった。
ただただ、神経をすり減らす姿がモンロー自身に重なって、それまでの分かりやすい色っぽさじゃなく、影のある怪しげな色気を感じた。
それはともかく、彼女のジーンズ姿は最高にカッコいい!

大好きなセルマ・リッターが後半に姿を消したのは残念だった。
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