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座頭市血笑旅のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

座頭市血笑旅(1964年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分的には古今東西すべての座頭市モノ中ダントツにベストワン。赤ん坊の父親を切った後の苦い余韻。寺の石段をことごとく生気を失いヨロヨロと降りて行くサマ。旧知の座頭集団にも背を向け子守唄をひとしきりつぶやいてオモチャをフトコロにしまい歩き出す。まるでお守りでもしまうように。そのユクテの空には何やら禍々しい煙がたなびいている。とにかく凄まじいラストシーン。地獄の中の極楽のようなアノ旅の日々。思い出を愛おしむように。つぶやく子守唄は念仏か。オモチャはお地蔵様のお守りか。スケアクロウや真夜中のカーボーイ級にオールタイムベスト。あと超弩級に素晴らしい音楽。
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