加藤泰「懲役十八年」みた後だったので、同じ役者でびびった。
あとどうみたって鶴田浩二2世みたいな役者もいておもしろかった。
改めて、工藤さんは「十三人の刺客」や「大殺陣」のころのバッキバキの構図主義じゃなくなったんだなーと、残念。というか、諦め。
ストーリードリブンの作品だからしょうがないのかなーとも考える。
でも踏切シーンはよくありそうだけどかっこよかった。
あと、手打ちのシーン左右対称構図のかっこよさはさすがに健在だった。
ラストのパチンコ屋バトルでの急に来る左右対称ローアングル工藤ショットも不自然にかっこよかった。
が、銃撃戦は素人がパンパン遠くから撃ってるだけで、なんかカッコ悪く感じて乗れなかった。愚かさを描いているのならいいんだけど、なんか迫力満点!って感じで撮ってるので。
思想がなく、なんか無意味な抗争をただ見ていると言う感じ。
主人公の内面の変遷や、葛藤している様子がないのも軽く感じた要因かも。
追い詰められて、「いったい俺は何をやっているんだ!」的なシーンがあれば全然印象が変わると思う。