菜緒都

日本暗黒史 血の抗争の菜緒都のレビュー・感想・評価

日本暗黒史 血の抗争(1967年製作の映画)
2.0
加藤泰「懲役十八年」みた後だったので、同じ役者でびびった。
あとどうみたって鶴田浩二2世みたいな役者もいておもしろかった。 
改めて、工藤さんは「十三人の刺客」や「大殺陣」のころのバッキバキの構図主義じゃなくなったんだなーと、残念。というか、諦め。
ストーリードリブンの作品だからしょうがないのかなーとも考える。

でも踏切シーンはよくありそうだけどかっこよかった。
あと、手打ちのシーン左右対称構図のかっこよさはさすがに健在だった。
ラストのパチンコ屋バトルでの急に来る左右対称ローアングル工藤ショットも不自然にかっこよかった。

が、銃撃戦は素人がパンパン遠くから撃ってるだけで、なんかカッコ悪く感じて乗れなかった。愚かさを描いているのならいいんだけど、なんか迫力満点!って感じで撮ってるので。
思想がなく、なんか無意味な抗争をただ見ていると言う感じ。
主人公の内面の変遷や、葛藤している様子がないのも軽く感じた要因かも。

追い詰められて、「いったい俺は何をやっているんだ!」的なシーンがあれば全然印象が変わると思う。
菜緒都

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