ラマさん

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 インターナショナル・ヴァージョンのラマさんのレビュー・感想・評価

4.1
何度見たかわからないくらい見てるとは思うんだけど見るたびに以前はよく分からなかったところも分かるようになってると実感する。士郎正宗大分癖は強いけどその知識に対する貪欲さにもう感銘しかない。ここまでは映画レビューでもなんでもないんだけど。
押井守のつくるイントロがもうこれ以上きれいな入りはないやろってくらいの洗練度合い。ワクワクするものがわかってる。20世紀のアニメで今見ても新しいと思える映像美にそのアニメーションの繊細さがダントツ。んで押井さんメカが強すぎる、何故か見てる側に金属の質感や重さが伝わってくる。こういうのの人間関係の複雑な作りをコントロールできるのって憧れる。サイボーグ的な無機質さとクールを持ち合わせながらその存在ならではの苦悩を持ち合わせた素子のこれまた奇妙な感情が緻密に表現されている。そこから自己を人は鏡を通すように曖昧にしか認識できず、はたまた時が変わればこれまでやこれからの自分とは全く別物になってしまうといった自己論が展開される。
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