当然のように馬上から見下ろすコマンチ族/見上げるスコットの切り返しから始まり、襲い来る先住民を倒すべく会話に先立って無法者たちと共闘する。
『ライド・ロンサム』と同じく目的地へ移動する過程が描かれるため冒頭とラスト以外は沼地か荒原しか映らず、スコットの過去や悪党の本性が分かる野宿シーンは今回も良い。月光とは思えない明るさの下、全てが暴かれる「夜」にベティカー西部劇は大きく動く。
クライマックスの高低差、切り返さない縦構図の決着まで痺れまくり。ナンシー・ゲイツがずっと泥みたいな顔色で魅力に乏しいのは残念。