みりお

ダイアナ 〜プリンセス最期の日々〜のみりおのレビュー・感想・評価

3.2
『スペンサー ダイアナの決意』に向けて、ダイアナ元妃の歴史を追っておこうと思い鑑賞🌟
断片的にどっかで観たことある…と思ったら、2007年にTBS系列で放送してたみたい👀

本作は2006年12月にロンドン警視庁がまとめた最終報告書を基に、ダイアナが事故死するまでの“最期の日々”を、ドラマを交えて語るドキュメンタリー。
事故から10年経ってようやく詳細な調査が許されたらしく、そのタイミングでドキュメンタリーが発表されたようです。

「世界平和のために奔走したにもかかわらず、若くして命を落とした悲劇のプリンセス・ダイアナ」
それが世間一般のイメージだろうし、私も心の底からそう思っていました。
でも本作の作りは全体的に、ダイアナの恋人・ドディと、その父でありハロッズのオーナーだったアルファイド氏、そしてたまにダイアナ元妃への非難を込めたような雰囲気を感じてしまいます💦
改めて調査結果を聴くと、金持ちの放蕩息子と、自覚の薄いアルコール依存症の運転手の不注意によって引き起こされた事故のようですね。
そして未来のイギリス国王の母でありながら、ダイアナが恋に奔放すぎた事実も、確かにあるのかなと思います。

もちろんパパラッチの行為も絶対に正当化はされないし、あの悲劇的な事故はパパラッチがいなければ起きなかったことだとは思います。
顔を隠して歩くダイアナにわざと突撃して顔を上げさせているパパラッチの様子は、あまりに衝撃的でした。
「利益を生み出す写真に大枚に払った人々が、彼女を死に追いやったのです」
そう語るドディのカウンセラーの言葉は、説得力しかなかったです。

当時のイギリス・ブレア首相は、ダイアナの遺体がイギリスに戻る際に演説を行い、「彼女は人々のプリンセスでした。そしてこれからも永遠に私たちの心と記憶に留まり続けるでしょう」と述べたそうです。
そしてそれを立証するかのように国民が次々とバッキンガム宮殿やケンジントン宮殿にやってきてダイアナのために献花し、宮殿前は信じられない量の無数の花束で埋め尽くされたそうです。
いろんな憶測やスキャンダルがある一方で、プリンセスとは思えない行動力や愛で世界を包み、また同じように世界から愛されたダイアナ元妃。
常にはにかんだようなあの可愛らしい笑顔が、たった36歳で奪われたことは残念すぎる事実です。
みりお

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