こぅ

反逆のこぅのレビュー・感想・評価

反逆(1951年製作の映画)
4.2
'22 11/30 ジャケ写掲載していただきました。

【戦慄の七日間】のロイ・ボールティング監督による、硬派な【ブリティッシュ・ノワール】の佳作。


ロンドン埠頭で、軍用船の爆破事件が起こる。
警察は、サボタージュ*の可能性を疑い、調査を開始するが…。


OPクレジットバック静止画から繋がる建物から出てくるメガネおじさん、地下鉄経由で家路に着く。
ニャンコにミルクをやり、いかにも一般市民だが、タイプライターで打つ文章は、、

埠頭での爆発は、政治絡みか⁈
爆発と火事は、本物の迫力がある。

警察のブレナン警視長が捜査を指揮し、先ずウィリアムスをマークするが、、
ウィリアムスが繋がっていたのは、ラジオ店の店主、ジミー。
ジミーは、アナ・ブラウンという女と繋がっていた。
アナをマークすると、ある男と接触(ランチ)を。
組織のメンバーが徐々に炙り出される。
女テロリストの存在が、女性の強さを強調している。

整理はされているが、複雑に絡む人物とテンポ良い展開の ながら観 は、置いてきぼりに。

ブレナン警視長は、小さな手がかりも見逃さないやり手。
警察のチームワークの優秀さが強調されている。

組織を抜け出そうとする者(裏切り者)は、消される。
これが終盤の緊迫した展開に繋がる。

この組織の主張(反逆)は、【正論】だと思うが、反国家、死者を出してる事で捩じ伏せらてしまうのが虚しい。

クライマックスの銃撃戦も迫力がある見どころ。

容赦ない内容をイギリスらしい⁈所々ユーモアを挟んで、和らげてくれる。


ラストのブレナンの落ち着きも渋い。


*注記
サボタージュ=怠業。サボる。
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