トムヤムくん

クイズ・ショウのトムヤムくんのレビュー・感想・評価

クイズ・ショウ(1994年製作の映画)
3.7
1950年代にアメリカで人気を博したNACのクイズ番組『21(トゥエンティワン)』のヤラセ疑惑を巡る実話。

1人は「視聴率が伸び悩み、チャンピオンを降ろされたユダヤ人の男」、1人は「ハーバード大学の教授で、新たに番組の顔として起用された男」、1人は「テレビ局の不正を暴こうと調査に乗り出した捜査官」。

『大統領の陰謀』でウォーターゲート事件の真相を暴いたロバート・レッドフォードが、今度は監督として『21』の真相を暴いてるのがなんだかんだツボ。スポンサー役でマーティン・スコセッシが俳優として出演してるのも良かった。可愛かった。

やらせは良くないことと分かっていつつ、「テレビのやらせが発覚したからなんなんだ」という感情で観てしまっていた。そんなムキになることかと。まぁ50年代の話だから仕方ないかもだけど。

しかも最終的には開き直ったテレビ局が「試合に負けて勝負に勝った」的なオチなのもなんかモヤモヤ…。そこまで描いたのなら白黒つけてくれ!