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マイティ・ソーの8bitのレビュー・感想・評価

マイティ・ソー(2011年製作の映画)
3.6
親に捨てられて地球にやってきた筋肉バカ王子という設定は「キン肉マン」を思い出さずにはいられません。
「オーディン」「アスガルド」といった単語が飛び交う世界観は 「聖闘士星矢」アニメ版の北欧編が大好きだった自分としてはとても懐かしい気持ちになりました。
しかもオーディンやヘイムダルやロキたちが来ている鎧なんてほとんど黄金聖衣(ゴールドクロス)じゃないですか。
デストロイヤー戦で戦士たちが面白いように吹っ飛ぶのも「ドラゴンボール」など一連のバトルもの漫画・アニメを思い起こさせます。
少年期にこれらの漫画が同時に連載されていた黄金時代の少年ジャンプを読み、 それらのアニメ化作品を観まくっていた自分にとってはたまらないものがあります。
ストーリー自体は正直イマイチ面白味に欠けるものですが、それを気にさせないのはキャストやスタッフの的確な人選にあり。若手のヘムズワースとトム・ヒドルストンを立てるように ベテランやスターが脇を固めたキャスティングはとても良いバランスだし、北欧神話を題材にしたストーリーをシェイクスピアの名手ケネス・ブラガーが演出するという ケミストリーを狙った起用も概ね成功していると思います。
「アベンジャーズ」絡みが少々ウザったく感じられますが、 充分単体の映画として楽しめる作品でした。
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