むぅ

オーメンのむぅのレビュー・感想・評価

オーメン(1976年製作の映画)
4.1
6月6日6時
このレビューをあげようと思った。

ランチがちょうど666円だったから今作を思い出したというラブリーなレビューと、思わず突っ込まずにはいられないハッシュタグのこれまた楽しそうなレビューを読み、もうすぐ6月6日だし!なんなら6時にあげてみよう!なんて、良いこと思いついた的に観てしまった。

〈私ならあの乳母は採用しない〉

6月6日6時にあげたら、自分の運動神経ゆえにつまづいても、ちびっ子と目があって微笑まれても、風で葉っぱなんて飛んできた日には
「.......『オーメン』!!」
となって、全てが6月6日6時にレビューをあげた呪い!となる自信と確信が生まれたので、せめてもの抵抗で6時は外そうと思う程には怖かった。
6時って朝?夕方どっちだろ?と思いながら観始めたテンションはいずこへ。

何が怖いって音楽が怖いし
その音量が怖い。
怖くなるたびに音量を下げながら観るという姑息な手段に出た。

〈私ならあの乳母は採用しない〉

静かな父と明るい母が話していると、私の部屋には母の声しか聞こえてこず「あの人、一人で喋ってるとかないよね...」となる恐怖や、超朝型の母が私がお手洗いに起きた際にキッチンで自分が作った短歌をブツブツと口に出して何やら確認してるのに出くわし「じ...呪文?それは何かを呪ってるの?!そう言えば昨日お父さんに怒られてた!!」と思いトイレに間に合わなそうになる恐怖を味わった事を思い出す。
『オーメン』には申し訳ないが、ちょっとだけそれと類似の恐怖。

6月6日6時
生まれたばかりの息子を亡くした夫婦。夫は妻に秘密で同じ日に生まれた身寄りのない赤ん坊を引き取った。
そのダミアン5歳の誕生日、そこから彼らのまわりで不可解な事件が起こり出す。

〈私ならあの乳母は採用しない〉

フォローさせて頂いている方で、ホラーお好きだよなと思う方のアイコンがいくつか浮かぶ。
その中で、今作や今シリーズを今日あげる方は何人いるんだろう、とふと思った。
13日の金曜日には何の反応もしない私だが、『オーメン』がタイムラインに6つ並んだら、とりあえず大きな声をあげて走り出したくなるような気がする。
6つ揃いませんように。
6つ揃ったとしても何もありませんように。

〈私ならあの乳母は採用しない〉

不可解な事件に巻き込まれるオーメン(前兆)として、写真がキーになってくる。
その写真が画面に映し出されるたびにもう怖い。
でも、それよりも私に恐怖を感じさせ、今作の一番の感想であった言葉をサブリミナル効果を狙ってレビューに挟み込んでみようと思いつくくらいには楽しんだ。そして面白かった。

〈私ならあの乳母は採用しない〉




・6月5日17時
レビューを書き終え6日なった瞬間にあげ逃げすると決意。
・18時
駅に降り立ったら、曇天強風 雨ポツポツでもうオーメン。
・19時
4%を買ったはずなのに1本9%が混ざっている氷結無糖にオーメン。
9ってひっくり返したら6じゃんか、と思うほどにオーメン。
・20時
『鎌倉殿の13人』のオープニングクレジットに善児(私的かなり優秀サイコパス)の名を見つけオーメン。
・22時
床に落ちていた髪の毛が6を象っている気がするオーメン。
・23時
このまま寝落ちして目が覚めたら6時だったら!という妄想で眠気が飛ぶオーメン。

もう、言いたいだけ。
誰より楽しんだのではないかとさえ思えてきた。
でもやっぱり。

〈私ならあの乳母は採用しない〉
むぅ

むぅ